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お茶

世界のお茶10個紹介|地域・国によって種類も飲み方も千差万別

手のひらに描いた世界地図

stokpic / Pixabay

あなたは世界のお茶を知っていますか?

 

『どこの国でも緑茶なんじゃないの?』

『ミルクを入れたお茶はよく見かけるね』

 

実は、私たち日本人が飲んでいる【緑茶】は少数派です。日本を含む中国、ベトナム、ミャンマーなどのアジアでは緑茶が多く飲まれていますが、世界基準で見たときお茶と言えば【紅茶】なのです。

世界のお茶生産量の割合は、全体の70%を紅茶が占めています。日本での紅茶消費量は緑茶の1/10なので、意外に感じるかもしれませんね。

 

今回は世界のお茶にはどのようなものがあり、どのような飲み方をしているのかを紹介します。

世界のお茶10個紹介

日本の緑茶(煎茶)

緑茶は、我らが日本の代表的なお茶です。日本で飲まれる緑茶といえば【煎茶】ですが、煎茶とはどういうお茶なのか説明できますか?

煎茶は一番茶ともいわれる一般的なお茶で、立春から数えて88日目ごろに収穫される最初の茶葉を使用します。

摘み取った生の葉を蒸して酸化酵素の働きを止め、もみと乾燥を繰り返しながら針状に形を整えて製造されます。

 

 

中国の緑茶(神農帝:しんのうてい)

中国は、お茶の発祥地と言われています。古くは紀元前2,800年ごろ、中国の神農帝が解毒目的で初めてお茶を使用したという伝説があります。

中国ではウーロン茶が飲まれている印象があるかもしれませんが、圧倒的に緑茶を飲んでいます。ウーロン茶を飲むのは台湾です。

イギリスの紅茶(ハロッズ)

イギリスは、世界一紅茶を飲む国と言われています。しかし、お茶の始まりは緑茶でした。

 

 

17世紀以降、上流階級で緑茶が社交用の飲み物として流行り、徐々に紅茶に移り変わっていったのです。イギリスでは紅茶がとても愛されており、飲む時間帯によって細かく分類されています。

朝の紅茶

  • アーリーモーニングティー
    朝目覚めた後に飲む紅茶で、紅茶の香りで眠気を覚ます目的も兼ねています。イギリスでは昔は執事がしていましたが、夫が寝起きの妻に飲ませる為にベッドへ持っていく習慣もあることからベッドティーとも言われています。
  • ブレックファストティー
    アーリーモーニングティーで目覚めた後、朝食と一緒に飲む紅茶がブレックファストティーです。イギリスでは家族団欒を大切にしているので朝食は家族で食卓を囲みます。断食(ファスト)を破る(ブレイク)をいう意味もあり、一晩断食した後の食事ともいわれています。
  • イレブンジスティー
    名前の通り11時頃に飲まれる紅茶です。朝の仕事をする活力や次の時間帯の力を蓄える為のリフレッシュする時間としてイギリスでは大切にされています。

昼の紅茶

  • ランチティー
    イギリスのランチタイムは1時頃から始まります。サンドイッチなどと一緒に飲まれる紅茶です。
  • アフタヌーンティー
    日本でいう3時のおやつのような位置づけであり、午後4時頃、軽食を食べながら紅茶の飲みます。19世紀、イギリスのベッドフォード伯爵夫人が夕飯までの空腹を満たす為に、バター付きパンケーキを紅茶と一緒に食べ始めたのがきっかけと言われています。

夜の紅茶

  • ハイティー
    昼間はローテーブルで紅茶の飲むのに対し、夕食はハイテーブルで紅茶を飲むことからハイティーと呼ばれます。現在はアフタヌーンティーと同じ意味で扱われることが多いですが、コンサートなどに行く前に軽く食事と紅茶の飲むことを指すこともあります。

引用:紅茶の専門ページ

 

紅茶は作られる地方によっても、味や香りが大きく異なります▼

 

ロシアの紅茶(サモワール)

ロシアはイギリスの次に紅茶を飲む国です。特徴的なのは、サモワールという紅茶専用の湯沸かし器を使うという点です。

まずは、サモワールで沸かしたお湯で、濃い目に煮出した紅茶を作ります。そこにさらにお湯を入れて薄め、レモンやジャムを加えるのがロシア流です。

トルコの紅茶

トルコではデムリッキと呼ばれるやかんを用いて、紅茶を濃い目に煮出します。その後、チャイバルダウというガラスの器で、砂糖やはちみつを入れてお茶を楽しみます。

セネガルの緑茶

セネガルはアフリカの国です。ヨーロッパの影響を受けそうですが、中国産の緑茶が飲まれています。

日本との違いは、緑茶に砂糖を入れるという点です。砂糖を入れた状態で緑茶をよく煮出し、カップからカップへと高い位置からお茶を落として泡立たせてから飲みます。

インドのチャイ(マサランティー)

インドではお茶の葉とミルクを一緒に煮出すか、またはお茶を煮出した後にミルクを入れて砂糖を加えて飲みます。チャイという言葉は、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。

さらに、シナモンやジンジャーなどのスパイスを加えたものをマサランティーといいます。

ミャンマーのラペソー

ラペソーは、日本人が考えるお茶とは異なります。飲み物ではなく発酵食品です。

蒸した茶葉を漬け込んで発酵させ、水でさらして味付けをします。『食べるお茶』『お茶の漬物』などと言われる【後発酵茶】の一種です。

 

後発酵茶とは、茶葉に含まれる酵素による発酵ではなく、微生物を利用した発酵。

 

 

ラオス・タイのミァン

ミァンもラペソーと同じく後発酵茶の一種です。蒸した茶葉を漬け込んで発酵させ、岩塩を添えたり、ナッツや肉を包んで食べます。

 

後発酵茶の歴史は古いのですが、文字での記録は見つかっていません。

 

モンゴルの乳茶

モンゴルでは、お茶にミルクと塩を混ぜた乳茶を飲みます。また、麦をこがしたもの、羊の肉、炒った粟を一緒に入れることもあります。

まとめ

以上、世界のお茶10個紹介|地域・国によって種類も飲み方も千差万別についての紹介でした!

これほど多様な飲み方があるお茶ですが、全て同じ葉っぱを使っているから驚かされます。茶を摘んだ後の加工方法、飲み方が世界で独自に進化してその土地のお茶になりました。

日本で入手可能なお茶もあるので、ぜひ一度お試しください(^^)/

 

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