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お茶

日本三大銘茶|色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす

金メダルから銅メダルの3つのメダル

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あなたは日本三大銘茶をご存知ですか?

 

『お茶は飲むけど、どこか知らない』

『静岡だけは知っている』

 

静岡は正解です。ちびまる子ちゃんでも有名ですね。残りの2つは・・・

 

  • 京都の宇治茶
  • 埼玉の狭山茶

 

静岡、宇治、狭山の3つが日本三大銘茶と呼ばれています。

埼玉県の入間には『色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす』という唄があると言われ、この3つが挙げられています。

 

もちろんですが、それぞれのお茶には特徴があります。

今回は日本三大銘茶について紹介していきます!

お茶の産地と銘柄の決定方法

日本で販売されている緑茶は、大半が産地名です。産地の付け方には2通りの方法があります。

 

  • 生葉を荒茶に加工する生産地
  • 荒茶を仕上げ加工する加工地

 

緑茶の銘柄はどちらかの土地の名前が付けられています。

お茶の商品に製造した都道府県・市町村名を使用して『○○茶』と表示するには、その産地で作られた荒茶を100%使用することが条件です。

 

関連記事荒茶とは?|お茶の製造工程を初心者にもわかりやすく解説

 

日本一のお茶生産量を誇る静岡茶

都道府県別で最もお茶を作っているのは静岡県です。

静岡茶の始まりは京都東福寺の開山となった聖一国師(1,202~1,280年)が、生まれ故郷の静岡県に茶を持ち帰ったのが始まりといわれています。

静岡の土地は山間地であり、水はけがよいです。山間地には川ができやすく、朝晩の川霧が茶の木を優しく包みます。

また、平地に比べ日照時間が短く、気温が低いです。そのため、新芽の成長が遅く、収穫時期が遅くなります。

しかし、その分ゆっくりと成長するので、根で作られたうま味成分が葉まで十分に行き渡ります。さらに、日照時間が短いという事は、うま味成分のテアニンが渋み成分のカテキンに変化する量も少ないという事です。

 

元々、茶の栽培に適した土地であったことに加え、1,899年に清水港が開港したことで世界との茶貿易が盛んになりました。

静岡市には輸出用の加工工場が多く建設され、それに伴いお茶を入れる袋、箱、缶などのメーカーも集まっていきました。

このようにして、静岡茶は日本1位のお茶の産地をなったのです。

 

現在、日本で多く栽培されている『やぶきた』という茶の品種は、静岡県の杉山彦三郎が在来種の中から発見しました。狭山茶の多くも『やぶきた』です。

お茶発祥の地とされる京都宇治茶

京都のお茶といえば玉露・碾茶です。日本で緑茶が広まった最初の地でもあります。

 

ちょっとでもお茶を知っている人にとっては当たり前の情報ですが、日本で一番飲まれているお茶は煎茶です。

なので、一般的な知名度は静岡茶よりも低くなっていると考えられます。

 

玉露・碾茶といえば高級茶!

 

手間が非常にかかる栽培方法で、生産量がとても少ないです。

H28年の農林水産省のデータでは、お茶の生産量割合は以下の通りです。

 

  • 玉露:0.3%
  • 碾茶:3.3%

 

参考ページ:農林水産省HP

 

これだけ少なという事は、玉露・碾茶を飲める人も少ないということです。

 

室町時代には喫茶の文化が広まり、宇治茶は高価な贈答品として献上されるようになりました。

江戸時代には蒸し製法を考案し、現在の煎茶製法へとつながっていきます。

玉露を開発したり、煎茶製法を考案したり、京都の宇治は日本のお茶のトップを走り続けているのです。

 

実は狭山市では作られていない埼玉県狭山茶

狭山茶の始まりは鎌倉時代とされています。その後、江戸時代に狭山丘陵一帯で栽培が行われましたが、現在は埼玉県の入間市が中心にお茶を生産しています。

 

狭山茶だけど入間市で作られているのです。

 

この近辺は、1,970年ごろに行われた自治体の合併の影響で、土地の境界や名称が入り組んでいます。

そのため、狭山市に入間の名称、入間市に狭山の名称が使われていることもあり、入間市で作られる狭山茶という現状になったと考えらえます。

 

埼玉県入間市は、茶栽培を行うには北の土地のため、生産量は少ないです。

平地で育てられることの多い狭山茶は、日照時間が長く、全ての味成分が適度な濃さで調和しています。静岡茶と比べ、味が濃くなりやすいです。

 

『味は狭山でとどめをさす』

 

の由来はここからきていると考えられます。味が濃いので、少量の茶葉でよく抽出できるのも特徴です。

また『狭山火入れ』と呼ばれる伝統的な製法によって、香りと茶の抽出量を上げています。

 

狭山茶独特の仕上げ乾燥法 「狭山火入れ」(さやまびいれ)

高温で「火入れ」することで独特の強い「火入れ香」が出ます。また、茶の外観は白っぽく、水色は澄んだ黄金色となります。全ての工程には90分ほどかかります。

引用:入間市博物館

 

入間市には全国でも珍しい、お茶の博物館があります。

博物館の詳細はコチラのブログで紹介されています。無料で狭山茶を振る舞ってもらえるようです▼

参考記事入間市【博物館アリット】こども科学室に行って狭山茶を頂きました!

 

敷地内にはお茶を使った料理を振る舞う『一煎』という喫茶もあります。

一煎のメニュー、店内の様子はコチラのブログで紹介されています▼

参考記事: 入間市ランチ『一煎』でひと休憩♪店内やメニューを詳しく紹介!

まとめ

以上、日本三大銘茶|色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさすの紹介でした!

日本の三大銘茶は以下の通りです。

 

  • 静岡茶:日本一の生産量
  • 京都・宇治茶:高級茶の玉露と碾茶
  • 埼玉・狭山茶:味の濃い伝統的な狭山火入れ

 

私たちが一般的に飲んでいるお茶は煎茶です。生産量からも、静岡で作られたモノが多いでしょう。

しかし、日本人なら是非とも玉露や碾茶も飲んでみたいですね。希少性の高い狭山茶も魅力的です。

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