あなたは茶葉をどのように保管していますか?
『全部茶筒に入れている』
『冷蔵庫で保管している』
お茶は正しく保存しないと、劣化が進み香りも味も悪くなります。
茶葉は少量ずつしか使わないので、保存には十分注意しなければなりません。
茶葉に悪影響を与える要因は4つあります。
- 酸素
- 水
- 温度
- 光
まるで科学の世界ですね。しかし、これらを適切に管理することで、お茶の味と香りを守ることができます。
美味しいお茶の淹れ方は、お湯の温度が決め手です。
それでは、お茶の正しい保管方法を解説していきます。
茶葉を酸素と接触させない
人にとって酸素は必須ですが、飲食物にとっては酸化をまねくので大敵です。
お茶が真空パックで販売されるのも、酸素と触れて酸化するのを防ぐためです。
酸素と説明していますが、現実的には酸素=空気と考えて問題ありません。
空気を遮断すれば、周囲の臭い吸着も防ぐことができます。
つまり、茶袋を開封した後は空気を避けて保管すると、お茶の鮮度を保てます。
茶葉を湿気から守る
市販されているお茶の水分量は3%くらいです。なので、湿気の少ない場所に保管しなければなりません。
冷蔵庫でお茶を保管していると、取り出した際の温度差で空気中の湿気が結露します。
その瞬間、茶葉は水分を一気に吸収して、水分量は8%くらいまで上昇します。
科学の観点から見ると、冷蔵庫で保管している茶葉を使ってすぐにお茶を淹れる行為は、茶葉に水分を吸収させているようなものです。
そうならないような工夫が必要となります。
つまり、茶袋を開封した後は湿気を避けて保管すると、お茶の鮮度を保てます。
低温で微生物の繁殖を防ぐ
お茶も飲食物です。水分量を減らしているとはいえ、温度が高ければ微生物が繁殖しやすくなります。
お茶栽培が盛んな地域のお茶屋さんでは、茶葉の変質を防ぐためにマイナス20~40℃の冷凍庫で保管しています。
つまり、茶袋を開封した後は低温で保管すると、お茶の鮮度を保てます。
遮光して色と品質を守る
茶葉は光に光に当たると、色と品質が劣化します。
つまり、茶袋を開封した後は遮光して保管すると、お茶の鮮度を保てます。
お茶の正しい保存方法
茶葉に影響を与える要素とその理由を解説しました。
これらを踏まえ、どのように保管するのが良いか考察すると・・・
空気を遮断
開封後はできるだけ空気と接触させないよう、密閉容器を準備します。見た目にも、お茶専用の茶筒がよいでしょう。
もし茶筒がなければ、フタがしっかりしまるタッパーでもOKです。
湿気を遮断
冷蔵庫に保管した際、取り出すときの温度差で茶葉は水分を吸収します。
なので、冷蔵庫から出した後、常温になるまで放置してから保存容器のフタを開けましょう。
低温で保存
微生物の増殖を抑えるには、低温が一番です。冷蔵庫よりも、冷凍庫の方が効果は期待できます。
しかし、温度が低い分、室温との温度差によって茶葉が湿気やすくなります。
開封してから1ヵ月程度で飲み切るなら、冷蔵庫でも問題ないでしょう。
光を遮断
茶筒はもとから遮光になっていますが、タッパーは透明なモノもあります。お茶を補完するなら、光を通さない容器を使いましょう。
容器は茶筒がベスト。なければ、密閉・遮光できるタッパーでもOK。
保管場所は冷蔵庫でOKだが、常温に戻してからフタを開ける。
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【茶葉を冷蔵庫で保管】は半分正解ということです。あとは湿気に気を付ければ満点です。
まとめ
以上、お茶の保存方法|茶葉は冷蔵庫で保存しても平気?についての解説でした!
お茶を保存するには空気、湿気、温度、光の4つの要素を理解しましょう。
この点をキチンと守るだけで、美味しいお茶を飲むことができます。
ただし、一番もったいないのは、お茶をしまい込んでとっておくことです。
大事に保管するのは良いのですが、お茶を美味しく飲むためには早いうちに使ってしまうのが一番です。