お茶

日本の緑茶10種類|初心者にもわかりやすく解説

緑茶を揉んで煎茶にする過程

highnesser / Pixabay

あなたは緑茶のことをどこまでご存知ですか?

 

『日常的に飲んでいるけど詳しくは・・・』

『煎茶?番茶?玉露?違いがよくわからない』

 

日本では緑茶の文化が浸透しているのに、その種類や作り方について知らない人が多いです。緑茶の種類は以下の通りです。

 

  • 煎茶
  • 玉露
  • かぶせ茶
  • 碾茶
  • 番茶
  • 再加工茶
  • 釜炒り玉緑茶
  • 黒茶

 

どれがどんな緑茶なのかわかりますか?大人になると、年配の方とのお付き合いも増えます。そんな時、こんな場面に出くわすことも・・・

 

  • 突然の来客、何のお茶を用意しておけばいいか?
  • 玉露が良いって言われたけど、どこが良いの?
  • お茶を贈りたいけど、どの種類が良いの?

 

このような時、お茶の基本的な知識があると便利です。日本人として、自信をもって緑茶を語れるようになりましょう。

緑茶・ウーロン茶・紅茶は同じ葉っぱ

さて、世界には数々のお茶がありますが、お茶の葉で作られているのは緑茶・ウーロン茶・紅茶です。

麦茶、はと麦茶、ハーブティー、どくだみ茶などは、正確には【茶】ではありません。農林水産省でも【他の茶葉】として統計がとられています。

 

緑茶・ウーロン茶・紅茶の違いは、酵素による発酵時間の差です。

 

  • 発酵なし:緑茶
  • 半分発酵:ウーロン茶
  • 完全発酵:紅茶

 

同じ茶の葉から作られるのに、味・香り・色が全く違うのには驚きですね。

 

 

それでは、発酵をさせないお茶【緑茶】の種類を紹介していきます。

日本の緑茶10種類

煎茶

煎茶は5月の新茶を収穫した一番茶のことを指します。日本人に最もよく飲まれているお茶です。

 

煎茶は、普通煎茶深蒸し煎茶に分けられます。

 

葉の発酵を止めるには【熱】が必要となり、日本では蒸すことで熱を加えます。中国では炒ることで熱を加えます。煎茶の荒茶価格は1kgあたり約1,400円で、生産量は緑茶全体の約60%となります。

普通煎茶

生葉の蒸し時間は30~40秒くらいです。酵素を失活させた後は、揉み・乾燥を繰り返しながらお茶の葉を針状に整えていきます。

皆さんが急須で入れるお茶と言えば、この普通煎茶の事です。普通煎茶の普通は、蒸し時間が普通という意味です。

 

普通煎茶は、透明度の高いキレイな色のお茶を淹れることができます。しかし、淹れ方によって味のばらつきが大きいです。

 

 

深蒸し煎茶

深蒸し煎茶は、蒸し時間が普通煎茶の2~3倍です。静岡県に多くみられる緑茶となります。深蒸し煎茶は、お茶の品質を改良するために誕生しました。地域の特性により、葉肉が厚く渋みが強かったのです。

蒸し時間を長くすることにより、渋みを抑え、甘みを増やすことに成功しました。しかし、サッパリした感じは少なく、蒸し時間の影響で葉の形が崩れるので粉の割合が多いです。

 

お茶を淹れると、濃い緑色がキレイです。また、淹れ方による味のばらつきが少ないので、初心者でも美味しく飲むことができます。

 

粉の割合が多いので、誰でもカンタンに成分を抽出させることができます。

 

玉露

口の中にまったりと広がるうま味と甘み、鼻に抜ける爽やかな香り、上品な淡い緑色。玉露とは緑茶の中で最高ランクのお茶です。

 

玉露の製造工程は煎茶と変わりません。違うのは茶の木の育て方です。玉露を作るには【自然仕立て】という栽培を用い、茶の木に覆いを被せて日光を遮ります。さらに、自然仕立てのため収穫は手摘みです。

 

お茶畑は収穫を考慮して【畝状】に整えられます。しかし、【自然仕立て】はそのような制限は加えません。お茶本来まま成長させるのです。

 

玉露の荒茶価格は、1kgあたり約5,800円です。生産量は緑茶全体の約0.3%です。お茶の生産量は、1年あたり約9万トンで推移しています。つまり、玉露は年間270トンしか作られていません。

平成30年9月時点の日本の総人口は約1臆2千万人なので・・・1人当たり、年間2.25gしか使うことができません。

 

玉露は、日本人全員が1年間に1杯飲むことができないくらい希少価値の高い緑茶なのです。

 

一度は味わってみたいですね。

 

 

実は、さらに手間をかけた【白葉茶】という緑茶もあります。太陽の光を100%遮るので、玉露よりもうま味が強いといわれています。

特別な栽培方法によって作られた「白葉茶」。
生育途中の一番茶新芽を黒いネットで覆い、日光を100%カット。
暗闇の中で、緑色の茶葉は黄白色に変化し、旨味、甘みの成分であるアミノ酸を増加させます。
なかでも、緑茶の代表的なアミノ酸である「テアニン」は2倍以上、「アルギニン」は3倍以上に増加します。
苦み、渋みを抑え、優しい甘みと薄黄緑のキレイな色が特徴です。

静岡県JA

かぶせ茶

かぶせ茶も玉露と同じく、茶の木に覆いを被せます。日光を遮る期間は玉露よりも期間は短いですが、玉露に近い味わいがあります。

しかし、価格は煎茶よりも少し高い程度なので、お得感のある緑茶です。かぶせ茶の荒茶価格は、1kgあたり約1,500円です。生産量は緑茶全体の約5%です。

碾茶

碾茶とは、抹茶の原料です。碾茶を臼で挽いて粉にしたものが抹茶です。千利休によって確立され、現在にも受け継がれる【茶の湯】で用いられます。

 

碾茶の荒茶価格は、1kgあたり約3,100円です。生産量は緑茶全体の約2.5%です。碾茶の価格が高いのは、栽培方法が玉露と同じだからです。手間暇がかかっている分、高価なのです。

製造方法は玉露とは異なります。通常、蒸した後の茶葉は揉むのですが、碾茶は揉まずに乾燥させます。

茶葉を全て飲むので、緑茶に含まれる豊富な成分を全て摂取できる点が魅力的です。また、天ぷらの塩に混ぜたり、料理に使いやすいのも便利です。

番茶

番茶とは、一番目に収穫されたお茶よりも後に収穫されるお茶です。6月ごろが二番茶、7月ごろが三番茶と呼ばれます。

一番茶と比べて茶葉が固く、日光を浴びてカテキンが多く生成されます。玉露、煎茶がマイルドな緑茶とすれば、番茶は爽やかなパンチのある緑茶といえます。

しかし、実際のところ番茶そのものが出回ることは少ないです。番茶を加工してほうじ茶や玄米茶にすると、多くの人が飲みやすいお茶になります。

再加工茶

ほうじ茶

ほうじ茶とは、番茶などを強火で焙煎したものです。香ばしい匂いがあり、加熱によってカテキンが少なくなっているので淡白な味わいです。レストランの食後にほうじ茶が出るのは、味がマイルドで食後によく合うためです。

玄米茶

玄米とは、白米を乾燥させた干飯を色が付くまで炒ったものです。その玄米を煎茶、番茶に混ぜたものが玄米茶となります。割れた米、小さな米など商品価値のない米を使用しているので、安価で庶民に人気のあるお茶でした。

釜炒り玉緑茶

中国の緑茶は釜炒り製ですが、日本の緑茶は蒸し製です。しかし、日本にも1種類だけ釜炒り製の緑茶があります。

 

それが、佐賀県嬉野市の【うれしの茶】です。

 

茶葉を炒ることで、煎茶にはない香ばしい爽やかな香りを楽しむことができます。また、茶葉を針状に整える工程(精揉)がないので、まが玉のようにカールした玉のような茶葉に仕上がります。

黒茶

黒茶は酵素の働きを止めた後、微生物によって発酵させます。日本には4つの黒茶が存在します。

 

  • 碁石茶
  • 富山黒茶(バタバタ茶)
  • 阿波番茶
  • 石鎚黒茶

 

碁石茶・富山黒茶・石鎚黒茶はカビによる発酵、阿波番茶は微生物による発酵です。独特の酸味、色、香りが特徴的です。希少性が高く、販路も少ないので入手しにくいお茶です。

まとめ

以上、日本の緑茶10種類|初心者にもわかりやすく解説についてでした!

日本の緑茶といっても、これだけの種類があります。もう一度、簡単にまとめておきます。

 

  • 煎茶:一般的な緑茶
  • 玉露:最高級の緑茶
  • かぶせ茶:玉露に近い煎茶
  • 碾茶:抹茶の原料
  • 番茶:二番茶以降の緑茶
  • 再加工茶:ほうじ茶、玄米茶
  • 釜炒り玉緑茶:釜で炒る香ばしい緑茶
  • 黒茶:微生物発酵によるお茶

 

やはり、一度でいいので玉露を味わってみたいですね。特に本場の宇治で収穫される玉露は美味しいこと間違いないでしょう。

※荒茶の価格は農林水産省のHPを参考にしています。H26年のデータです。⇒農林水産省HP

 

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