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お茶

緑茶の3大成分|カテキン・テアニン・カフェインの効能・効果

緑茶のティーパックで抽出したお茶

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あなたは緑茶のすごさをご存知ですか?

 

『たかがお茶。大した効果はない』

『体に良いのは知ってるけど、何が良いかはわからない』

 

確かに緑茶は医薬品ではありません。体に良いといっても、医薬品ほどのエビデンスの蓄積もありません。

しかし、良い成分が入っているというのは、科学的にも証明されています。そして、緑茶はその効果を期待して歴史や文化に必要とされてきました。

世界で初めて緑茶を口にしたのは神農帝(しんのうてい)と言われています。

 

その目的は解毒でした。

 

緑茶に含まれるカテキンは、植物の毒素に多いアルカロイドと結合しやすいのです。

緑茶を日本に広めたのは栄西という僧侶でした。

 

その目的は覚醒でした。

 

緑茶に含まれるカフェインは、仏教の修行を乗り切るために必要だったのです。

カフェインが入っているはずなのに、緑茶を飲むと何故かホットします。

 

その理由はテアニンでした。

 

テアニンを摂取すると、脳内にα波が出ることが確認されています。α波は心が落ち着いているときに出る脳波です。

緑茶を飲むと頭がスッキリするのに、心は落ち着く・・・これは緑茶に含まれる成分を理解すれは納得の効果だったのです。

そんな緑茶の成分と効能・効果について詳しく紹介していきます!

緑茶の3大成分

緑茶には数多くの成分が含まれていますが、代表的なモノは以下の3つです。

 

  • カテキン
  • テアニン
  • カフェイン

 

それぞれについて解説していきます。

カテキン

効能・効果

抗酸化、抗突然変異、発がん抑制、抗腫瘍、血中コレステロール低下、血圧上昇抑制、血糖上昇抑制、血小板凝集抑制、認知症予防、抗菌、抗ウイルス、虫歯予防、腸内菌叢改善、抗アレルギー、消臭

 

カテキンという名前は1,832年に付けられました。カテキンはポリフェノールの一種です。上記に全ての効能・効果を列挙しましたが、主な効果は2種類です。

 

  • 抗酸化作用
  • 吸着作用

 

抗酸化作用

まずは人間が食事を摂取すると、体内ではどのような化学変化があるかをみてみましょう。

 

  1. 摂取した脂肪は脂肪酸とグリセリンに分解
  2. 脂肪酸は不飽和と飽和の2種類がある
  3. 不飽和脂肪酸が酸化すると活性酵素が作られる
  4. 活性酵素は癌や動脈硬化の原因になる

 

脂肪を摂取するると、このような反応が起こります。つまり活性酵素が悪い奴ということです。ラジカルなんて呼ばれることもあります。

カテキンはこの活性酵素を消去する作用があり、これが抗酸化作用です。

緑茶に含まれるカテキンは以下の4種類です。

 

  • エピカテキン
  • エピガロカテキン
  • エピカテキンガレート
  • エピガロカテキンガレート

 

中でもエピガロカテキンガレートは強い抗酸化作用を有し、ビタミンEの20倍、ビタミンCの80倍といわれています。

これらの抗酸化作用は発がん抑制、悪玉コレステロール上昇抑制、血圧上昇抑制作用も確認済みです。

吸着作用

もう一つは吸着作用です。特にインフルエンザウイルスの除去に注目が集まっています。

インフルエンザウイルスの表面にはトゲのような構造物があり、スパイクと呼ばれています。このスパイクを利用して、生体に付着して増殖を繰り返すのです。

カテキンはポリフェノールの一種です。フェノールとはベンゼン環にOH基が付いた構造です。ポリとはたくさんを意味しますので、ポリフェノールはフェノールがたくさんあるという意味です。

この辺りは有機化学の話なので、詳しく理解する必要はありません。

ポリフェノール(カテキン)はインフルエンザウイルスのスパイクを包みます。それにより、生体への付着を阻害するのです。

これにより、インフルエンザの予防に効果があるとされています。

テアニン

効能・効果

脳・神経機能調節、リラックス効果

 

テアニンは1,950年に発見されたアミノ酸の一種です。緑茶のうま味の正体はテアニンです。

本来緑茶にはカフェインが含まれており、興奮作用があります。しかし、飲むと何故かホッとするのです。これにはテアニンが深くかかわっています。

人間の脳はδ波、Θ波、α波、β波の波動を出します。中でもα波(アルファ)は安静時、閉眼時に出る脳波です。

テアニンを摂取するとα波が出ることが証明されています。

余談ですがΘ波が出ているときも、心はリラックスしています。瞑想状態がそれに該当します。なので、緑茶を摂取した後に瞑想すれば、より心の安静を保つことが可能です。

参考記事:仏教の悟りは辛い気持ちをラクにする|世界一わかりやすく解説してみる

カフェイン

効能・効果

覚醒作用、強心、利尿作用、代謝促進、大脳刺激作用、疲労回復、ストレス解消、抗喘息、代謝亢進

 

カフェインは1,819年にルンゲ(ドイツの医師)によってコーヒーから抽出されました。

その後、緑茶からも発見されました。そして研究が進み、カフェインの効能が明らかにされていくのでした。

緑茶が日本で広まった要因はカフェインにあります。カフェインには覚醒作用があり、仏教が栄えていた日本では僧侶が修行の合間に飲んでいました。

緑茶のカフェインは飲んだ後すぐに吸収され、約1時間後には血中濃度が最高点に達します。このように極めて即効性があり、仏教の修行の眠気覚ましに利用されたのです。

通常、カフェインを摂取すると興奮作用が現れますが、緑茶にはテアニンも含まれています。そのため、目が覚めるような覚醒作用と、心が落ち着く鎮静効果を得ることができるのです。

 

ビタミンC

ビタミンCはとても分解しやすく、体内に貯蔵することのできない栄養素です。カテキンほどではありませんが、抗酸化作用があります。

また、疲労回復や美肌効果でおなじみです。

上級煎茶に多く含まれており、1日4~5杯飲むと推奨摂取量の30~50%くらいのビタミンCを摂取することができます。

 

分解しやすいビタミンCですが、熱いお湯で淹れても問題はありません。

 

通常、熱やアルカリに弱いビタミンCですが、緑茶に含まれるカテキンによって保護されています。そのため、熱湯を注いでも分解されることはありません。

ビタミンCは光合成によって作られます。そのため、日光を遮る玉露や碾茶よりも、煎茶に多く含まれます。

食物繊維

食物繊維は水溶性と不要性に分けられます。

コカ・コーラの綾鷹には水溶性食物繊維の難消化性デキストリンが含まれています。

本製品は難消化性デキストリン(食物繊維)の働きにより、食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにします。また、食事から摂取した糖の吸収をおだやかにして、食後の血糖値の上昇をおだやかにします。本製品は、血中中性脂肪が高めで脂肪の多い食事を摂りがちな方、または食後の血糖値が気になり始めた方に適した飲料です。

引用:コカ・コーラ

中性脂肪の上昇抑制、血糖値の上昇抑制効果が期待できます。

βカロテン

βカロテンはビタミンAの前駆体です。悪玉コレステロールの酸化阻害、美肌効果があります。

妊娠中はビタミンAの摂取に気を付けるといいますが、緑茶のビタミンAは問題ありません。

妊婦は、推奨量を超えるビタミンAの過剰摂取に気をつけるようにいわれますが、植物性食品に含まれるβカロテン(プロビタミンA)であれば気にする必要はありません。

参考:こそだてハック

ポリサッカライド

ポリサッカライドは多糖類です。糖が複数つながった構造をしています。緑茶の中では番茶に多く含まれる多糖類です。

近年は血糖値の抑制効果に期待が集まっています。

熱に弱い性質をもつため、水出しで淹れると効率よく摂取することができます。

まとめ

以上、緑茶の3大成分|カテキン・テアニン・カフェインの効能・効果についての解説でした!

主な成分と、その効果は以下の通りです。

 

  • カテキン:抗酸化作用、吸着作用
  • テアニン:リラックス効果
  • カフェイン:覚醒作用

 

その他にもビタミンC、食物繊維、βカロテン、ポリサッカライドなど数々の成分が含まれており、その効能・効果が期待されています。

 

しかし、緑茶の成分は湯で煮出しても20~30%しか溶け出しません。

 

非常にもったいないですね。だからといって出がらしを食べるのも抵抗があります。

そんな時は抹茶を使用しましょう!

料理に混ぜるもよし、お湯で溶くもよし、アイスにかけるもよし、様々な用途で利用でき、茶葉の成分を全て摂取することができます。

緑茶の成分を最大限に摂取するには抹茶!ぜひ覚えておいてください(^^)/

 

関連記事お茶を飲むタイミング|種類別の効能・効果で有効成分を効率的に摂取

 

紹介した効能・効果は医薬品のように国が認めたものではありません。書籍を参考に筆者が改変を付け加えています。当方は薬剤師なので大きく間違った情報はないはずですが【お茶を飲んだから癌にならない】など、効能・効果を保証するエビデンスはございません。全ては自己責任のうえ、お茶を飲んでいただくようお願い申し上げます。

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