あなたは悟りをご存知ですか?
『あやしい宗教の言葉でしょ?』
『全てを理解したってことじゃないの?』
宗教的な要素が強く、とても理解しにくいのが『悟り』です。悟りを一言で表現してみると・・・
『何もない』ということです。
あなたは学校でいじめられて辛いですか?
職場の先輩から嫌がらせを受けていますか?
それは、あなたの固定観念です。あなたがそう思ったからそうなのです。では、悟りを開くとどうなるのか?その、固定観念がなくなります。
【学校でいじめられる】【職場で嫌がらせを受ける】という考えは無くなります。
そうですね、悟りとはそういうものです。
つまり、悟りとは言葉だけでは理解できません。体験することで初めて理解できるのです。
今回は、そんな悟りについての考え方を紹介していきます。悟りを理解すれば、人生がとてもラクになる事でしょう。
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悟りは52個もある
実は正確に言うと、悟りには種類があります。しかも52個もあるのです。
仏教では、さとりといっても1つや2つではありません。1段違えば人間と虫けらほど違うさとりが、低いものから高いものまで、全部で52あります。これを「さとりの52位」と言います。
それぞれのさとりはどんな名前かといいますと、1段目から10段目を「十信」、11段目から20段目を「十住」、21段目から30段目を「十行」、31段目から40段目を「十回向」、41段目から50段目を「十地」といいます。51段目は、ほとんど仏のさとりと等しいということで、「等覚」と言われます。そして一番上の、下から数えて52段目のさとりが「仏覚(ぶっかく)」と言われ、仏のさとりです。
引用:仏教ウェブ入門講座
しかし、素人がここまで理解する必要はありません。悟りとはこういうものだ!と納得してもらえればOKです。
悟りは仏教の教え|生きることはツライという前提がある
仏教とは、お釈迦様が広めた世界三大宗教の一つです。釈迦は紀元前500年ごろの王家の人間でした。しかし、老病死の恐れを知り、そこから逃れる方法を知るために出家するのです。
そんな釈迦の教えを一言でいうなら『生きるのはツライ、だからラクに生きる方法を教えよう』という事です。
仏教では生きること=ツライを前提としています。生きていれば必ず訪れるのが老病死です。どうすればそれらを受け止めて、心穏やかに過ごせるでしょうか?
悟りを教えるのは困難|キリンを見たことがない人にキリンを教えられるか?
悟りの説明が難しいのは『体験することでしか理解できない』からです。もし、あなたの前に生まれつき盲目の人がいたとします。その人にキリンについて教える時はどうしたらいいでしょうか?
- キリンは3~4mある動物だ
- 首がすごく長い
- 体の色は黄色と茶色
- 網目状の模様がある
このように説明するのが一般的でしょうか。しかし、結局のところ『実際に見る』という体験がないと100%伝わることはありません。悟りも同様で、これが厄介なところです。
悟りとは無分別の世界|固定観念は一切ない
説明するのが難しい悟りですが、冒頭に書いたように『何もない』という事を理解すれば悟りは開けます。
例えば、以下の文章を読んで、あなたならどう感じますか?
目の前の花瓶に、一輪の彼岸花がありました。鮮やかな赤で、とても美しいです。しかし、1週間も経てば醜く枯れてしまいます。
悟りを開いている人からすれば、この表現は突っ込みどころしかありません。
- 花が美しいのは人が勝手に決めたこと
- 枯れたものが醜いのも人が勝手に決めたこと
- 昆虫から見れば美しさよりも、ただの食料
- 微生物にとっては枯れた花は栄養源
このように、見る角度を変えればいかようにも表現できるのです。
つまり、この世の全てはあなたの固定観念で区別されています。これを分別された世界といいます。
- 生きるのが辛いのは、あなたの固定観念
- 生きるのが楽しいのは、あなたの固定観念
固定観念だからこそ、頭では理解できても、心がそれを受け入れられないのです。
悟りを開いた人にとっては、どのような状況であっても全て一緒です。だから心が揺さぶられることもありませんし、ストレスもありません。残念ながら喜びもありません。常にフラットな状態なのです。
これが、無分別の世界です。
瞑想|悟りを開くためには道元の只管打坐
ここまで読んでいただければ、悟りを開くには体験するしかないという事が理解できたはず。
最も簡単な方法は『瞑想』です。
曹洞宗の開祖『道元』でいうところの只管打坐です。ただ座るのみ。何も考えず、呼吸に意識を向け、今現在だけを感じる。
やってみるとわかりますが、ビックリするほど思念が湧いてきます。思念が湧いてきたら客観的にそれを見つめ、また何も考えず呼吸に意識を向けます。
それを繰り返していくうちに『悟り』が訪れるのです。そして『ハッ』として気が付くのです。『今、何もない状態だった』と。
瞑想の科学的な根拠
瞑想がうまくいくと、脳内にはΘ波(シータ)とう脳波が出ます。実は瞑想以外でも出る脳波です。
Θ波は夢を見ているときに出ます。
しかし、瞑想は夢を見るわけではありません。起きたまま夢心地、このような境界のない世界が、悟りの境地といえるのでしょう。
また、瞑想を続けると脳内のセロトニンが増えてきます。セロトニンはうつ病に効果があるとされており、世の抗うつ薬のほとんどはセロトニンに作用するものです。
まとめ
以上、仏教の悟りは辛い気持ちをラクにする|世界一分かりやすく解説についてでした!
体験することでしか理解できない仏教の悟り。今風にいうならマインドフルネスです。
人生にツラくなった時、毎日30分間の瞑想をしてみましょう。抗うつ薬を始めるよりも、手っ取り早くてお金もかかりません。
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