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防災

災害時のトイレ|簡易に設置できるタイプを準備して防災対策

トイレに猫の人形が座っている画像

Alexas_Fotos / Pixabay

災害時にトイレが使えなくなったらどうしますか?

 

『いざとなったら外でするよ』

『我慢するしかないんじゃない?』

 

排泄というのはとても大切で、周囲を気にしながらでは落ち着かないものです。登山などで普段から外での排泄に慣れていなければ、いざ災害が起きた時にスムーズにはできないでしょう。

小ならまだしも、大をもよおしてしまった時など一大事です。おしっこを我慢すれば膀胱炎、便を我慢すれば腸の動きが止まって大変なことになります。

そんな大事なトイレ。今は災害用に便利なモノがたくさんあります。たくさんありすぎて、逆にどれを選んだいいのかわからない方も多いでしょう。

今回はそんなあなたのために、災害用の簡易トイレの種類・選び方・使用方法を説明していきます!

災害時に簡易トイレは必要か?

災害時のトイレは必須アイテムです。

私は東日本大震災を福島県で経験しました。その時、3日間の断水が発生したのです。当然ですがトイレは流せません。

しかし、生理現象を抑えることはできず、流せないトイレで用をたしていました。すると、部屋に異臭がこもってきます。蓄積量が増えれば、断水が改善された後でもトイレを詰まらせてしまう可能性もあります。

衛生環境を保ち、ストレスを溜めないためにも災害時のトイレ対策は必須課題です。ただ、水さえあれば流せる場合もあります。トイレの流し方は以下の動画をご覧ください。

洋式トイレ

断水状態でも排水が可能なら、バケツ1杯の水で排泄物を流すことができます。少しだけ勢いを付けて、バケツの水を便器内に流しましょう。

和式トイレ

洋式と同様に排水が可能なら、排水レバーを押しながらバケツ1杯の水を勢いよく流しましょう。

 

トイレメーカーによっては、手動で水を流すことを推奨していない場合があります。事前に確認しておいた方がいいでしょう。

 

 

簡易トイレの種類

簡易トイレはいくつかの種類に分けることができます。

携帯用

主に車用に販売されているタイプの簡易トイレです。男女兼用・大小両用ですが、大の時はあてがいながら踏ん張るのでかなり大変です。利用用途しては小のみと考えたほうがよいでしょう。

 

ただ、軽量かつワンタッチで簡単に使用することができます。また、抗菌剤入りの凝固剤が瞬時に尿を凝固させます。消臭効果があり、10年保存も可能なので車にいくつか置いておくと安心です。

 

袋が長いタイプなので、尿の跳ね返りもすくないです。さらに、廃棄用に黒い袋もセットになっています。

組み立て式

災害により、トイレそのものが破損してしまう場合もあります。その際は簡易トイレが必要です。段ボールタイプもありますが、紙は避けたほうがいいでしょう。万が一漏れてしまった時は、使用できなくなってしまいます。

 

簡易トイレは重さ約2kgと非常に軽く、さらに折り畳みが可能です。女性でも運びやすいというのは大きなメリットと言えます。

 

粉末タイプの凝固剤

粉末タイプの凝固剤です。100回分も入っているのに、箱のサイズは18.5(高さ)×23.5(横)×18.5cm(奥行)しかありません。備蓄するのにコンパクトなのはとても便利です。

高分子吸水ポリマーを使用しており、成人の一回当たりの排尿200~400mLを余裕で吸収できます。トイレマンで使用している凝固剤は日本製という点も安心ですね。

 

海外製の場合、凝固の保持率が低い場合があります(再度、液体に戻るという事)災害時はすぐにゴミとして回収してもらえない事も想定できるので、凝固保持という点も重要です。

 

長期10年保証があるのも便利ですね。凝固剤はアルミ包装されており、中まで水を通しません。

シートタイプの凝固剤

凝固剤にはシートタイプもあります。ただ、かさばりますし、持ち運びの面でも粉末タイプよりは利便性が低いです。粉末タイプとの価格差は、あまりありません。

 

以上、簡易トイレの種類でした。

 

携帯用のトイレを車や職場のロッカーに準備しておき、自宅用は粉末タイプの凝固剤がよいでしょう。シートタイプの凝固剤はごみの量が増えるので、避けたほうが無難です。

 

トレイが破損する可能性が高い場合、組み立て式もトイレも考慮してください。その際は、紙製以外のモノを選びましょう。

簡易トイレの使い方~設置方法と捨て方~

簡易トレイの使い方はとても簡単です。

 

  1. 洋式トイレに排泄用の袋をセット
  2. 凝固剤を振りかける
  3. 用を足す
  4. 袋を外す
  5. ゴミに出す

 

中央に穴があり、腰を掛けても不安定にならない場所ならどこでも設置できます。

簡易トイレは何回分用意すればいいのか?

成人であれば、1日あたりの排尿回数は4~7回です。排便回数は1~2回程度。多いほうの回数で考えてみましょう。

断水の復旧までに7日間かかったと計算すると・・・

 

  • 排尿:7回×7日=49
  • 排便:2回×7日=14

 

合計で63回となります。

あなたの家族が4人なら、4倍の252回分の簡易トイレが必要となります。

まとめ

以上、災害時のトイレ|簡易に設置できるタイプを準備して防災対策についての紹介でした!

衛生環境を保つため、トイレを我慢しないためにも極めて重要な対策です。便利なのは粉末タイプの凝固剤。特に日本製の性能が高いです。

使用方法はとてもカンタン。あとはあなたが必要な分を用意するだけです。災害は今から10分後に発生するかもしれません。

 

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