近いうちに高確率で発生すると予測されている大地震。日本に住む以上、避けては通れない道です。あなたは、その準備ができていますか?
もし今、大地震が起きたら?仕事中ですが?自宅ですか?真冬ですか?夜ですか?当たり前のように使っている文明の利器が使えなくなったことを想像してみてください。
職場から家に帰れますか?自宅のライフラインは使えますか?暖房器具なしで真冬を過ごせますか?明かりなしで夜を乗り切れますか?
防災対策の準備は【今】しなければ間に合いません。
【今】備蓄しましょう。【今】家族と話し合いましょう。【今】近所と交流を取りましょう。あなたのとった行動は、必ずや災害から守る盾となります。自分、家族、地域を守るため、【今】行動を開始しよう!
大地震が発生!どうしたらいい?
2011年3月11日
マグニチュード9.0
未曾有の大地震が発生しました。私は東日本大震災を、福島県の農道を運転中に経験しました。大地震の時は体験したことのない浮遊感に襲われます。
何もない道路なのに、やたらとハンドルをとられ、全ての電信柱がメトロノームのように規則正しく揺れます。異常を感じ車を停車すると、目の前の道路が割れ始めました。
そんなとき、あなたはどうすればいいのでしょう?
自分の身を最優先で守る
発災時は混乱と焦りで適切な判断ができません。しかし、やることはただ1つです。
【自分の身を守る】
これ以外にはありません。建物の中にいるなら、机やテーブルの下に身を隠します。外にいるならブロック塀から離れましょう。
発災直後はどうする?
地震の揺れが収まりました。そのあとは以下の4点を実施しましょう。
ポイント
- 完全に揺れが収まってから動く
- 火事にならないよう火元チェック
- ブレーカー、スイッチをONにしない
- ドアを開けて逃げ道を確保
地震は第2波、第3波とやってきます。揺れが落ち着いてから行動しないと、転倒などの怪我をしやすくなります。
二次災害を防ぐためにも、火元はしっかりと確認してください。まだ、通電再開による漏電火災にも注意が必要です。発災直後にブレーカーをオンにしたり、電気のスイッチを触るのは避けましょう。
揺れが収まったら、脱出のための経路を確保です。棚が倒れるなど障害物が原因で、外に出られなくなっているかもしれません。
自宅から避難所までの移動
まずは、自宅の被害状況を確認しましょう。
災害後の基本は自宅での生活です。
多少問題があっても、倒壊などの危険がなければ、自宅での生活を続けましょう 。自宅に被害があり生活できない場合、自治体で決められた避難所に避難してください。
通常は小・中学校、公民館などが指定されています。知りませんでしたでは済まされないので、かならず自治体のホームページで確認してください。
避難時は、必要なものを詰め込んだリュックを持っていきましょう。
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今すぐやろう!防災の準備
まず一番最初にする準備は【食料・日用品】です。
防災グッズをそろえるのも一つの方法ですが、基本的には普段のストックを多くする事が大切です。
そうすれば不要な出費をせず、賞味期限切れで捨てる必要もありません。7日分の食料・日用品を目安にしましょう。
しかし、忙しい現代人は中々そうもいかない事も多いはず。買い置きの時間が取れない、どうしても防災意識が根付かないというのが減少でしょう。私も実際に東日本大震災で被災するまでは他人事でした。
そんな方は素直に非常食・防災グッズを買いましょう。常備を増やせる方も、救急セットや軍手などは容易てください。
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台風・豪雨・大雪・竜巻・落雷、災害は地震だけじゃない!
豪雨・強風
最近は天候の異常もよく見られ、梅雨時から台風の発生する時期まで物凄い降水量を記録することがあります。
大雨が降ると、河川の近くや土地が低いエリアは冠水する場合があります。冠水時は側溝の位置がわからなくなるので、大変危険です。
雨で緩んだ地盤は土砂崩れを引き起こすこともあります。茨城県の冠水や、広島県の土砂崩れは記憶にも新しいです。
そんな時はまず情報収集!
災害時は自宅待機が基本ですが、自宅が危険な状態になりそうなら躊躇せず避難所に移動しましょう。冠水時に避難できるのは【水がひざ下】までの時です。
しかし、水位が低くても流れが強いと足を取られます。出来るだけ早めに高いところに避難しましょう。
大雪
雪がたくさん降る地域なら、雪に対しての慣れがありますが、都心部では少しの積雪が大混乱を引き起こします。
雪に慣れていないエリアは外出を控えるようにしましょう。外出する場合は転ばないよう、靴底に滑り止めが付いた長靴がいいでしょう。
私は福島県の大雪で、何度か転んだことがあります。当時は20代でしたが、若者でも簡単に転んでしまうのです。
家で過ごせるように、食料を備蓄しておきましょう。
怪我をした!災害時の応急処置
心肺蘇生
まずは声をかけて意識があるかを確認します。そして、周囲の方に救急車の手配、AEDを探してきてもらいましょう。
意識がない場合は呼吸を確認します。腹部から胸にかけて落ち着いて観察してください。
呼吸がなければ胸骨圧迫【心臓マッサージ】をします。胸の中央に両手の付け根を当て、5cmくらい沈むようにテンポよく圧迫を繰り返します。
人工呼吸はしたほうがいいですが、マウスピースなどなければ血液・粘膜感染のリスクもあります。安全性が担保されないなら、無理にしないほうがいいでしょう。
AEDが届いたら電源を入れます。アナウンスが流れますので、指示に従って操作してください。心肺蘇生法は自治体や職場でも体験できる機会があるので、一度やっておくと安心です。
止血
成人男性の血液は約5リットル、その30%が失われると死亡リスクが高まります。血管は動脈、静脈、毛細血管の3種類があり、動脈が傷ついた場合は噴き出るように血液が出ます。
動脈からの出血は生命の危機なので、大きめのガーゼ・布なので傷全体を覆い、直接圧迫して救急車がくるまで待ちます。圧迫の際は血液からの感染を防ぐため、ゴム手袋をしましょう。
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サバイバル生活!身の回りのものをフル活用して乗り切ろう
新聞紙
新聞紙の利用価値はとても高いです。いいかは悪いですが、ホームレスの方も保温のためによく新聞紙を利用しています。
上着として羽織ったり、足や体に巻けば保温効果を期待できます。火をつける際の着火剤としても利用できます。
風呂の残り湯
お風呂は約180Lの水が貯まります。入浴後に捨てなければ、立派な生活用水となります。
災害時に断水するとトイレが流せない、洗濯ができない、掃除ができないなど衛生環境が悪化します。180Lの水があれば環境保持に役立ちます。
ビニール袋
環境のためビニール袋廃止の方向に進んでいますが、災害時は色々な事に役立ちます。
懐中電灯に白いビニール袋をかぶせればランタンに早変わり。直線だった光が、やわらかい光に変わります。食器をくるんでから盛り付けすれば、食器を洗う必要はありません。
厚手のビニール袋をリュックの内部に敷けば、水を持ち運ぶこともできます。手でポリタンクを運ぶよる、リュックで背負ったほうが圧倒的にラクです。
スマホ・携帯が繋がらない!災害時の連絡方法を学ぶ
災害が発生すると、電話を使用する人が一気に増えて回線がパンクします。
そんなときは災害用伝言ダイヤル171を使いましょう。
利用方法はとても簡単。171をダイヤルしたら、ガイダンスに従って伝言の録音・再生を行うだけです。
ただし、市外局番から相手の電話番号が必要になります。災害時は携帯の充電ができないことも想定されます。身近な人の連絡先は紙に書いておきましょう。
まとめ
以上、【家庭の防災】意外と簡単|今すぐやるべき対策だから迷わず準備の紹介でした!
色々と書いて大変に感じたかもしれませんが、実はそれほどやる事はありません。
- 災害時はできるだけ自宅で過ごす
- 自宅で過ごすための備蓄をしておく
基本的にはこの2点です。ケガに関しては素人では限界があります。心肺蘇生と止血を理解しておき、あとは救急車がくるのを待つしかありません。
災害は今から10分後に発生するかもしれません。あなたと家族を守るために今すぐ行動しましょう!
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