鳥のふんを見て不思議に思ったことはありませんか?
『白いのが混ざってるけどナニ?』
『オシッコってしないの?』
確かに鳥の糞は白と黒が混ざっています。そして、人のように液体のオシッコを出すところは見たことがありません。鳥がするふんにはどのような秘密が隠されているのでしょうか?
鳥のふんは何色?
鳥の糞は白と黒が混ざったような色をしています。
実は白い糞は一定で、色が変化することはありません。黒い糞は食べたモノによって、多少色が変わります。
それぞれの違いについて解説していきます。
実は白いのはフンじゃなくてオシッコだった
鳥がおしりから出す黒い糞は、私たちの認識通り『便』です。そして白い糞は、実は糞ではありません。
オシッコです。
しかし、我々のように水のオシッコではないですね。それには、鶏ならではの事情があるのでした。
鳥と人間の排泄の違い
人間には尿道と肛門があります。腎臓で作られた尿は、尿路管を通って膀胱に蓄積されます。ある程度溜まると、尿意を感じてトイレに行きます。便は口からつながる管です。固形の排泄物は肛門から排泄されます。
しかし、鳥は排泄する穴が1つしかないのです。
イメージとしては、尿路管の出口が腸に付いているような感じです。そのため、尿と糞を一緒に排泄します。
白っぽいのは尿、黒っぽいのは糞なのでした。
鳥は人間よりも進化している?
では、なぜ人間のように液体の尿ではないのか?鳥は空を飛ぶため、哺乳類よりも軽量化をする必要があります。
液体の尿は、体重を増加させるので好ましくないのです。
この問題を解決するため、鳥の排泄能力は哺乳類よりも優れています。人が老廃物を尿素として液体に溶かすのに対し、鳥は液体に溶けない尿酸として排泄します。水を使わない分、体重を減らせるわけですね。
まとめ
以上、鳥のふんは何色?|実は白いのはフンじゃなくてオシッコだったについての解説でした!
- 黒い糞:便
- 白い糞:尿
鳥は空を飛ぶため、体を軽くする必要があります。そのため、重さが必要になる液体の尿は不向きです。そこで、水に溶けない尿酸として老廃物を排泄する機能を手に入れました。
しかし、尿道が腸内にあるので、排泄するための穴は1つだけです。それゆえ、白い尿と黒い糞を一緒に排泄しているのでした。
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